トップページ>県内のあいつぐ差別事件

県連事務所に差別電話「同和のバカどもが」

◆県連事務所に電話

今年3月12日、県連事務所に差別電話があり、部落や在日朝鮮人に対する差別発言が10分間ほど繰り返された。

相手は自称・福岡県在住の70代男性で、「〇〇(名字)だ」と名乗り、携帯電話からかけられてきた。

相手は「〇〇は朝鮮人だ」と芸能人やスポーツ選手、国会議員などの名前をあげ「朝鮮人を見習え、同和のバカどもが」「自信がないだろうがお前たち。朝鮮人を見てみ」「同和はバカが多い。被害妄想の人生を送るのか」などと、部落の人たちを侮辱する差別発言を繰り返した。

◆「全同盟員に聞かせろ」

解放同盟という被差別当事者団体の事務所と分かった上での発言である。悪質な部落差別発言であることを指摘しても「全部録音してくれ。部落解放同盟の全部に聞かせろ」などと、開き直った態度で差別発言を繰り返した。

 

◆法務局にも相談

3月16日、二度目の電話があったため、翌日3月17日に山口地方法務局へ人権侵犯事件として相談をおこない、差別電話の本人に対する指導を求めた。

当初、山口地方法務局は人権侵犯事案として対応することは難しいとの見解を示していた。しかし、確信犯的に差別行為を繰り返している人物であり、携帯番号も特定できているため、山口県連としては「人権侵犯事件」としての対応を求めた。

◆ 「人権侵犯事件」対応

3月27日、山口地方法務局は、電話を受けた個人が被害者として申請する形で部落差別にかかわる「人権侵犯事件」として受理した。

今後は、法務局として、本人に対する事実確認・説示などがおこなわれる。