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示現舎「部落探訪」で県内の同和地区がネット上に晒される!

◆個人名や墓石、寺院、商店までネット上に晒される

2019年6月から7月にかけて、県内の被差別部落に鳥取ループ・示現舎が押しかけ、示現舎のブログ「部落探訪」で次々とさらし続けている。岩国市内5地区、光市内1地区、合計6地区(7月23日時点)の部落が動画や画像で掲載され、個人の墓石や名前、墓や地区内の施設や家などを次々と、さらし続けている。

今回、被害が多かったのが岩国市で5カ所の部落が掲載された。旧周東町の4カ所の部落が動画と示現舎のブログに掲載(6月14日、19日、7月8日、17日)、旧玖珂町は1カ所(6月28日)、光市が1カ所(7月22日)である。

今年の5月に鳥取ループが来県し撮影。6月から「部落探訪」の記事が毎週、掲載され続けている。現在公開されていない市町へも訪問していた事も明らかになっており、今後も被害が続くことが予想されている。6カ所とも鳥取ループが開催したYouTubeチャンネルでも動画がアップされている(#32、#33、#35、#37、#38、#39)。

部落の寺院名や寄付者の名前、墓石の名字、食肉業者の会社名、地区内にある企業の名前など部落であることをアウティングし、ネット上で晒している。

最近の示現舎のサイトは、露骨な差別サイトは削除対象になるために「部落差別解消推進」や「学術研究」などの体裁をとっている。そのため部落問題の研究機関のサイトだと思わせて読ませる仕組みをとっている。

◆県内の協力者が案内

今回の「部落探訪」では県内の協力者が鳥取ループに岩国市内の探訪を依頼した事がきっかけで始まっている。
動画のなかでは鳥取ループを案内している様子が動画でもアップされている。

岩国市人権課は掲載後、すぐに法務局に対して削除要請を行っているが削除されずに、掲載され続けている。

法務省は昨年12月に、各地方法務局に対して、同和地区を晒す情報は「原則として削除要請等の措置の対象とするべき」との依命通達を出している。しかし、鳥取ループ・示現舎らの確信犯的な行為に対しては実効性がない状況である。

今後、県内の他市町で「部落探訪」が掲載された場合、地元の市町としては①県や県内隣保館、解放同盟などの関係機機関への報告、②法務局に削除要請、③掲載された個人や商店、寺、自治会等への被害告知を行うとともに、④権利回復に向けた被害者救済・支援・相談に対応する必要がある。「全国部落調査」復刻版裁判も証人尋問後、判決が出る見込みである。このような鳥取ループらの差別扇動を一日でもやめさせるための差別禁止法等の法整備が急がれる。