県連大会 新委員長に松本卓也副委員長が就任
解放同盟山口県連第７０回定期大会を６月２７日、山口市の労福協会館で規模を縮小して開催した。
大会では第６９期活動報告・第７０期一般運動方針案等が採択され「部落差別解消推進法」の具体化、｢全国部落調査」復刻版裁判闘争の勝利、同和教育の充実、新型コロナ禍における人権問題の解決に向けて広範な市民運動との連携を構築していくことを確認した。
今大会では大田逸雄委員長代行が退任し、新たに松本卓也副委員長が新委員長に、竹嶋政志財務委員長が新たに副委員長に就任した。
第７０期「課題別方針」の重点課題
１，部落差別解消推法の具体化
①「市町での意識調査」の実施
②「法の周知」の徹底
③「相談体制の充実」を求める
④「同和教育･啓発」の充実
⑤「『山口の部落解放志』の活用
⑥「全国人権同和行政促進協議会」加盟
２，ネット上の部落差別解消
①全市町でのモニタリングの実施
②違反通報・削除要請、仮処分申立
③相談窓口の設置、スキルアップ
④弁護士相談料・訴訟費用の負担
３，人権行政・同和行政の推進
①全市町と政策懇談会・学習懇談会
②「基本方針」策定、条例制定
③「県人権施策推進指針」の改訂
④行政職員の「意識調査」の実施
⑤コロナ差別解消の取り組み
⑥ヘイト団体の施設利用制限
⑦ＬＧＢＴＱ差別解消の取組
４，同和教育（学校）の実施
①全学校で部落問題学習の完全実施
②教職員アンケート調査の実施
③高校での同和教育の実施
④部落問題学習の教材作成
⑤同和教育が出来る教職員の育成
⑥山口県同教と教委との連携・支援
⑦大学私立学校での人権教育の実施
⑧被差別当事者組織との連携・協力
⑨山口朝鮮初中級学校の補助金復活
５，市民啓発（行政）の充実
①「推進法」をあらゆる場で周知
②部落問題をテーマにした研修実施 ③「同和問題啓発週間」での講演会
④部落問題の研修講師の育成
⑤医療・福祉関係者への人権研修
⑥山口県人権啓発センターとの連携
６，鳥取ループ「復刻版」裁判
①「復刻版」裁判闘争の勝利
②「部落探訪」対策、削除対応
③削除要請の取り組み強化
７，差別糾弾闘争
①「社会性･公開性･説得性」の原則
②確認会の実施、糾弾要綱の作成
③差別事件真相報告会の実施
８，土地差別問題
①「人権ガイドライン」の徹底
②宅建業者に対する人権研修の実施
③差別問合せ事件の情報共有
④市民、家主への啓発の実施
９，身元調査･戸籍不正取得防止
①本人通知制度の登録促進
②登録期間（５年）の廃止
③「家族登録」などの書式改善
④窓口での戸籍不正取得防止の強化
⑤行政書士会等で不正取得防止強化
⑥独身証明書の使用徹底
10，就職差別撤廃・企業啓発
①山口労働局との協議･交渉
②「推進員」設置、研修参加率向上
③「違反」企業に対する指導の徹底
④ ハローワークと県市町との連携
⑤「受験報告書」の活用の取組
⑥「統一応募用紙」生徒向けの学習
⑦企業の人権連絡会等の立ち上げ
１１，隣保館活動の充実
①「地域福祉計画」隣保館の役割
②社協や民生委員協議会と連携強化
③利用者への人権啓発の実施
④「社会調査・研究事業」の活用
⑤隣保事業士の資格取得への支援
⑥ネット人権侵害の相談体制の充実
１２，人権のまちづくり
①人権の視点でのまちづくり
②困難を抱えた人の課題を発見
１３，同和地区の住宅課題
①改良住宅等の実態把握の実施
②高齢化、貧困化する入居者の課題
③老朽化している住宅の建替え課題
④改修計画の遅延問題
⑤コミュニティバランスの配慮
１４，組織建設･人材育成
①学習会・県連解放学校の開催
②人材育成･オルグ活動の推進
③解放新聞山口版の購読者拡大
④共闘団体との交流・連携
⑤地元支部と教職員との連携
１５，狭山再審闘争
①映画・ＤＶＤの上映会の実施
②ビラ配布や署名活動
③「住民の会」の立ち上げ
１６，平和・反差別共同闘争
①平和運動フォーラムとの連携
②部落解放山口県共闘会議の再建
③連合山口との連携を強化
④同宗連、県同教等との共闘
⑤マイノリティとの連帯
⑥朝鮮学校の補助金復活の闘い
⑦反ヘイトスピーチの闘い
１８，男女共同参画社会の実現
①会議・集会での託児の設置
②ジェンダー平等の学習会の実施
③部落女性の現状・実態把握
