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年頭のごあいさつ ~大田逸雄委員長代行

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明けましておめでとうございます。昨年も多くのみなさま方にお世話なりました。深く感謝申し上げます。

 さて、今年は1871年に江戸時代の身分制度が廃止された賤民廃止令(解放令)から150年の年、全国水平社創立99年の年です。

部落差別は「そっとしておけば自然に解消する」のではなく、差別を生み出し続ける社会のあり方を問い、社会の仕組みを変革していく必要があります。

ネット時代における差別の深刻化を踏まえ「部落差別解消推進法」施行から5年を迎えます。しかし、鳥取ループ・示現舎らの「部落探訪」や解放同盟山口県連事務所への差別電話や差別投書、県内の部落寺院への差別ハガキ事件など、差別がより攻撃的にエスカレートしています。鳥取ループ・示現舎との裁判は年内に地裁判決が下されます。ネット時代における差別扇動を許さない取り組みを強化していかなければなりません。

この間、解放同盟山口県連は部落差別解消推進法を踏まえ、部落差別解消に向け、県・市町との交渉を重ねてきました。その結果、県内すべての自治体で法の周知、ネット対策、相談体制の充実、部落差別解消に向けた教育・啓発の実施に向けて取り組みが動き始めています。

またコロナ禍では、日本社会が放置してきた格差や貧困などの社会矛盾や差別の課題が表出し、被害を深刻化させています。コロナ差別はすべての人が被差別の当事者となり、多くの人が差別と人権に関心を持ち始めています。今こそ、私たちが取り組んできた反差別・人権確立の取り組みが活かされる時です。

本年2月25~26日に延期していた「第45回部落解放・人権西日本夏期講座」を山口市で開催します。感染防止対策を徹底して開催するとともに、オンラインを活用した新しい集会スタイルに挑戦していきます。現地実行委員会のみなさんとともに成功に向けて全力で取り組んでいきます。

最後に、昨年10月に永眠した竹嶋委員長の志をしっかりと受け継ぎ、解放同盟山口県連が一丸となって部落解放に向けて邁進していく決意です。

本年も部落解放・人権確立に向けて宜しくお願いいたします。