部落解放同盟山口県連合会への差別投書
1回目の差別投書
2023年4月20日、解放同盟山口県連事務所に差別投書が届いた。表面の消印は「山口」で、郵便はがきに手書きで書かれていた。裏面の文面はワープロ打ちされていた。
【同和部落民は、これまで理解してきたつもりだし、同情もしてきた。ところが、やはり世間の言う通り、お前らは育ちがわるい。血統ではない。
…中略…
人の倫にはずれる一人の行為が、お前ら全体の評価につながることを知れ!
部落解放同盟の仕事は、お前らの向上をはかることだ!】
2回目の差別投書
2023年7月31日 、解放同盟山口県連事務所に2回目の差別投書が届いた。1回目と同様で、消印は「山口」で、郵便はがきに手書きで書かれていた。1回目の差別はがきと同一人物だと思われる筆跡だった。
【お前たちの役回りは 部落人と部落内を道徳的に人の倫を外れない 人間を育てること 人のものを盗らないことだ
…中略…
部落人を教育しろ 名簿の全員を教育しろ】
2つの差別投書は、同一人物と思われる。犯人は、部落の人に対する恨みなどを持っているのか、部落出身者への憎悪感情を持ち、悪いやつらと決めつけ不当な一般化をおこない、自らの差別を正当化し、賤称語や人物の名前を持ち出す、悪質な差別投書である。現代的レイシズムと偏見・ステレオタイプの典型的な差別投書であり、市民啓発の課題が問われている。