部落史をどう教えるか ~県同教が連続学習会を開催~
山口県人権・同和教育研究協議会の学習会が7月18日、宇部市隣保館厚南会館でおこなわれた。
現在、山口県同教では、社会科の授業を通して、部落史学習をどう進めていくのか、連続学習会をおこなっている。
今回の学習会では、小学校6年生の社会科における江戸時代の「身分制度」の授業実践について、
宇部市立東岐波小学校の桂眞理子さんから報告がおこなわれた。
現在の小学校の教科書では、江戸時代の身分制度を学習する際に、ピラミッド型の「士農工商」や「えた」「ひにん」といった言葉の記述はない。
身分制度をどう捉え、子どもたちに、どのような授業を展開していけばよいのか問われている。
桂さんからは、実際に授業で使用したプリントや指導案をもとに、報告がおこなわれた。
報告後の意見交換では、「人の立場だけ歴史があり、支配者側の視点だけでなく、民衆や被差別民の視点なども入れて考えることが大事」「部落解放史という視点で学習していく必要がある」など、活発な討議がおこなわれた。
次回は、9月6日(日)午前10時より、厚南会館で、江戸時代「解体新書」の授業実践の報告がおこなわれる。