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メーデーで人権習慣写真展「対岸の肖像」と狭山署名


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連合山口第86回メーデー・フェスタが4月29日、山口市阿知須の「きららドーム」で開催され、2万6千人が参加した。
第86回メーデーにおいて解放同盟山口県連は、狭山の署名・ビラ配布と、人権習慣写真展「対岸の肖像」をおこなった。
同写真展は、部落に対するマイナスイメージを少しでもプラスに変えたいという思いで企画・制作された。

2007年に大阪市新大阪人権協会が企画し、写真家の後藤勝さん、制作者の後藤由美さんの協力のもと作成され、全国各地で巡回写真展がおこなわれてきた。
写真家の後藤さんは「日本では、部落問題というのはタブー視されている。メディアはなぜ、積極的に取り上げないのか」という思いで関わってきた。


写真には全国の部落出身者14名が写っている。多様な部落出身者の生き方や思い。そんな取材対象者の日常が、そのまま写真に映されている。そこに、各自が自分の思いをコメントしている写真パネルである。


当日は、メーデーの参加者や、県内の行政、教育関係者、運動関係者など多くの人が人権写真展を訪れた。


アンケートには、「部落の人たちが自分のルーツを隠さず、写真に堂々と顔を出して、誇りを持って生きている姿に感動しました。」(50代)「同和問題については、あまり関心がなかったのですが、今回の写真展をきっかけに、ちゃんと学ぼうと思いました。」(20代)など、多くの感想が寄せられた。

写真展と同時におこなった、狭山の署名にも、多くの参加者が署名してくれた。
狭山事件の再審を求めるビラも、約1000枚を配布することが出来た。