中国ブロック人権・同和教育研究集会~全同教岡山大会の成功を
第5回中国ブロック人権・同和教育研究集会が10月13日、福山市人権交流センターにて開催され、山口、広島、島根、岡山の各県同教から50名が参加した。研究集会では、各県からレポート報告がおこなわれ、岡山で開催される全国人権・同和教育研究大会の成功に向け、中国ブロックで盛り上げていくことを確認した。
開会にあたり、広島県同教の大久保真人委員長が主催者を代表してあいさつ。 大久保委員長は、本集会でのレポート討議を深めていき、12月に岡山県で開催される全同教大会の成功に向けて、中国ブロックで盛り上げていこうと呼びかけた。
続いて、広島県教職員組合福山支部の若井達也・副支部長、部落解放同盟広島県連の山下真澄・副委員長から地元歓迎あいさつがおこなわれた。
解放同盟広島県連の山下副委員長からは、広島県では97年の県教委による是正指導により、同和教育が攻撃され、14年が経過したが、広島から始まったことが現在では、全国で起きている。厳しい状況の中でも、「ゆずってはいけないことろは、しっかりと守り、ふしを曲げなければ、必ず共感してくれる人がいる」と、参加者へ激励のメッセージが送られた。
開会行事の後は、二つの分科会に分かれて、広島県同教、岡山県人教、山口県同教育、島根県人教、からの実践報告がおこなわれた。
分科会Aでは広島市立観音中学校の栗栖浩二さんより「地域進出からみえる課題と取り組み」と題した報告と、岡山県倉敷市立冨田小学校の糸島慎昌さんより、「学校が、地域が、組織的に行う進路指導」と題した報告がおこなわれた。
分科会Bでは、山口県宇部市立藤山小学校の相澤昭乃さんより「『色ってイロいろ」と題した報告と、島根県益田市立豊川小学校の今谷和子さんより「あれ(母親)も育てられなかったけぇのぉ・・・」と題した実践が報告された。
レポート報告後、質疑では各県の実践報告に参加者一人ひとりが、自分の実践と思いを返して討議を深めた。
最後に、岡山県人教の難波確夫・委員長より挨拶があった。難波委員長からは、本研究集会が「全同教大会を中国ブロックで開催しよう」と5年前にスタートし、その結果、岡山大会の開催が実現することになったこれまでの経過が語られ、全人教・岡山大会の成功に向けて中国ブロックが一丸となって取り組むことを確認した。