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主張「プライム事件の被害者へ 早急に本人告知を!」

◆プライム事件の経過

昨年11月に1万件に及ぶ司法書士らによる戸籍謄本等不正取得事件(プライム事件)が発生した。
愛知県警は東京都内の司法書士や元弁護士ら5人を偽造有印私文書行使と戸籍法違反などの疑いで逮捕した。

プライム事件では今年2月20日から名古屋地裁で公判が開かれた。

主犯格である探偵社社長・粟野貞和に懲役2年6月(実刑)、
プライム経営者・奈須賢二に懲役3年(実刑)、
元弁護士・長谷川豊司に懲役2年(執行猶予4年)、
グラフィックデザイナー・杉山雅典に懲役1年6月(執行猶予3年)、
司法書士・佐藤隆に罰金250万円の判決がそれぞれ出された。

佐藤隆と粟野貞和は控訴したが7月18日に控訴が棄却され、判決が確定した。

佐藤隆・司法書士には、8月23日付けで東京法務局が懲戒処分の公告をおこなった。
内容は「8月15日に司法書士の業務の禁止を行ったので公告する」というものである。

◆県内9市77件の被害

今回のプライム事件では、佐藤隆・司法書士名義による職務上請求書で、
県内でも下関市23件、防府市12件、岩国市12件、山口市11件、光市6件、
萩市6件、周南市5件、長門市1件、宇部市1件、9市77件の不正取得が明らかになっている。

解放同盟山口県連が開示請求で入手した「職務上請求書」55枚のうち、24枚は請求書番号が複数の市と重複しており、偽造請求書であることが判明している。

被害があった9市のうち、被害者への「本人告知」制度を導入しているのは、
宇部市、長門市、防府市、周南市、光市、岩国市の6市のみ。

すでに、宇部市は3月に被害者への本人告知をおこなっている。
解放同盟山口県連は、残りの8市に対して、速やかに被害者に事実告知をおこない、
被害状況の把握と真相究明、被害者の救済に向けて取り組むように要請している。

プライム事件以後も、司法書士や行政書士らによる不正取得が後を絶たない。
引き続き、解放同盟山口県連は、県内全市町において、登録型「本人通知」制度と「本人告知」制度の導入を求めていく。