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藤本新委員長を先頭に新体制で~部落解放同盟山口県連合会第61回定期大会~

部落解放同盟山口県連合会第61回定期大会を、4月22日、山口市の労福協会館で開き、県連役員・各支部の代議員をはじめ、行政・政党・共闘団体など120名が出席した。大会では、第61期活動方針案等が採択され、戸籍不正取得、土地差別問題の解決に向けた議論などがおこなわれた。また、今回は第61期・第62期の役員改選をおこない、3期6年にわたり県連を牽引してきた松岡広昭・委員長が退任し、新委員長には藤本謙吾(副委員長)が就任し、新たな執行部体制で、部落解放の「よき日」に向けて全力で奮闘することを誓い合った。

「全国水平社創立90年の闘いを継承し、部落解放・人権確立社会の構築に向けて全力で取り組もう」の大会スローガンのもと、解放同盟山口県連第61回定期大会が開催された。大会は解放歌の合唱の後、宇部支部の竹部優子さんの水平社宣言朗読で幕を開けた。議長には岩国支部の竹嶋彰宏さんが選出された。

主催者を代表して、松岡広昭委員長から、プライム事件の県内の被害状況、全19市町での本人通知制度の導入状況、今期で委員長を退任し、顧問として県連の運動を支えていく決意を語り、大会の成功を呼びかけた。

続いて、中央本部を代表して岡田健悟中央執行委員から、人権侵害救済法、狭山第3次再審闘争、プライム事件、土地差別調査事件等の取り組み、全国諸集会の山口開催について期待が寄せられた。その後、政党、国会・県・市議会議員、行政、労組、各種団体など多くの来賓から連帯のあいさつを頂いた。

開会行事の後、報告事項として一般活動報告を松岡委員長が、財務委員長報告を岩田財務委員長が、統制委員会報告を外村統制委員長が、会計監査報告を藤田会計監査がそれぞれおこなった。

提案事項として一般活動方針案を川口書記次長が、大会宣言案を柳井支部の竹嶋政志・県連執行委員が提案し、すべての報告事項、提案事項が採択された。今回の役員改選で、松岡委員長が勇退し、顧問に就任。新しく藤本謙吾・委員長、山内孝治・副委員長、竹嶋彰宏・副委員長、川口泰司・書記長、浅田文男・財務委員長、竹嶋政志・企業対策部長、弘中信行・会計監査、山内愛・執行委員が就任し、第61・62期役員案の全員が承認されたことが報告された。

新役員を代表して、藤本謙吾・新委員長が、プライム事件の真相究明に向けて全市町での本人告知制度の導入、土地差別問題の解決、解放共闘の再建に向けて、全力で取り組む決意を語った。最後に藤本新委員長の「団結がんばろう」で、今期の闘争課題に全力で取り組むことを確認した。