人権文化の創造をめざし~東部地区部落問題研究会~
山口県東部地区部落問題研究会第21回講座が、2月20日(月)シンフォニア岩国において開催され、地元の行政・企業・運動関係者など800人が参加し、今後の人権・部落問題解決にむけて学習を深めた。
山口県東部地区部落問題研究会は、岩国・下松・柳井・上関・周南支部などが中心となり開催し、今年で21回を迎える。
開会行事では、主催者を代表して坂田正・実行委員長が挨拶をおこなった。
坂田実行委員長からは、全国水平社創立90周年、戸籍の不正取得事件やネット上での悪質な差別事件、人権侵害に対する救済制度の必要性が語られ、「全国水平社宣言の精神を受け継ぎ、人権文化を生活の隅々まで広げよう」と呼びかけた。
来賓あいさつでは、福田良彦・岩国市長より「同和問題に対する偏見や差別意識を解消するために取り組んでいこうと」と研究会の成功と激励のメッセージが送られた。
講演①では部落解放同盟大阪府連合会の赤井隆史書記長より「土地差別調査事件に潜んでいる差別と人権侵害を解く」と題して講演がおこなわれた。
赤井さんは、土地差別調査事件の背景には、市民の忌避意識があることを指摘。
今後の解放運動、人権活動は、差別事件がおきてから対応するのではなく「差別をさせない」「広がらせない」制度や仕組みをつくる「差別不拡散」という視点の取り組みの必要性が提起された。
講演②では、博多にわか教室の松崎真治・主宰さんより、「博多にわかで考える人権・同和問題」と題して、講演がおこなわれた。
松崎さんらかは、笑いを通して、同和問題、人権問題について講演がおこなわれた。松崎さんの話しで、参加者は、日常生活の中にある差別や偏見について考え、学習を深める内容であった。
ー解放新聞山口版 2012年3月号より