トップページ>解放新聞 山口県版

全国女性集会 丸亀市で開催 ~女性が変われば、部落が変わる~

 解放新聞山口版第58号 2011年5月31日

部落解放第56回全国女性集会を5月21、22日、香川県の丸亀市民会館大ホールを主会場に開き、
31都府県連1149人が結集し、学習と実践交流を深めた。

「生活・福祉・雇用を守る取り組みをすすめ、部落差別をはじめ、あらゆる差別の撤廃と人権・平和・環境の確立、
男女平等社会の実現にむけて女性の力を結集し、部落解放運動を大きく前進させよう」をメインスローガンに、二日間おこなわれた。。

一日目は全体集会。二日目は、市内の各会場で7つの分科会をひらき、実践・活動報告をもとに討議し、交流を深めた。 全体集会では、オープニングを太鼓道「荊」の演奏で、会場を盛り上げた。

組坂繁之・委員長の主催者あいさでは「来年3月3日は、水平社創立から90周年という記念すべき年。人権侵害救済法の制定、狭山闘争の決着をつけて、迎えたい。本集会が成功裏、有意義になるように共にがんばりましょう」と訴えた。

香川県連の岡田健悟・委員長の地元歓迎あいさつでは、「香川は小さな部落が多いが、みんなが結集しがんばっている」と、香川の運動の歴史と実態が報告され、集会の成功に向けた激励のあいさつがおこなわれた。

来賓からは浜田恵造・香川県知事、新井哲二・丸亀市長があいさつ。石川一雄夫妻は「やっと見えてきた再審への道」と、「布川事件の次は、狭山再審」と闘争支援のアピールをおこなった。

経過報告は福田登勢子・中央女性運動部副部長、基調提案を岸田章子部長がおこない、これまでの闘いの成果と課題を確認し、集会スローガンと集会宣言の採択した。

記念講演は、性暴力救助センター・大阪の高見陽子さんより「性暴力救援センター・大阪 SACHICOのとりくみ」についての講演がおこなわれた。

高見さんからは、性暴力の被害者に対する医療支援や、そこから見えてくる性暴力犯罪の状況や課題について報告された。当事者の視点に立った総合的支援のあり方について聞くことができた。

二日目は「部落解放運動入門」や「狭山闘争とえん事件の取り組み」「差別事件の実態と糾弾闘争」「女性の文化活動・識字活動」「地域の保育・教育運動」「女性差別について考える」「労働・福祉」など、実践報告を中心にした7つの分科会で学習と交流を深めた。

来年の全女は5月19(土)~20(日)に佐賀県で開催される予定。