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松岡書記長をふたたび国会へ〜京都で全女 決起集会〜

解放新聞山口版 第49号 2010年5月31日

差別した親を憎まず、社会を変えていく

部落解放第55回全国女性集会が5月15日(土)~16日(日)、京都市内の京都会館を主会場に開催され、32都府県連1142人が結集し、学習と実践交流を深めた。

「参議院選挙闘争に勝利し、部落差別をはじめあらゆる差別の撤廃と男女平等社会の実現にむけ、女性が先頭にたって取り組みをすすめよう!」をメインスローガンに、二日間、活発な議論と学習をおこなった。

初日全体会のオープニングでは、地元京都府連の改新支部女性部による「竹田の子守唄」の披露。水平社宣言朗読、荊旗入場の後、開会行事がおこなわれた。

主催者・地元歓迎挨拶・来賓挨拶がおこなわれ、女性の力で部落解放をきりひらこうと盛会を期した。基調提案を岸田章子・中央女性運動部長がおこない、これまでの闘いの成果と課題を確認した。

記念講演は松岡徹・中央書記長から「部落解放運動と私」と題して講演がおこなわれた。集会後は、松岡とおる参議院選挙の決起集会をおこない、各県からのアピール、行動提起などがおこなわれ、松岡書記長の必勝に向けて全力で取り組むことを確認した。

二日目は「部落解放運動入門」や「狭山闘争」「差別事件の実態」「識字活動」「労働・福祉」など、実践報告を中心にした7つの分科会で学習と交流を深めた。

第1分科会「部落解放運動入門」に、山口県の開業医による結婚差別を受けた2人も参加した。午後からの全体討議では、2人は、自分たちが受けてきた結婚差別について報告し、「同じような体験をされた皆さんから、アドバイスを下さい」と参加者に訴えた。

そんな2人に対して、「涙を無駄にすることなく闘っていこう」と、200人を超す参加者の中から途切れることなく、自分の体験と2人への励ましが語られた。

最後に2人は「差別した親を憎むのではなく、親をそうさせた社会を変えていきたい」と決意を述べた。

来年の全女は5月21(土)~22(日)に香川県の丸亀市で開催予定