第37号 群馬全女 女性の力で部落解放を ~貧困の解決には女性差別の解消~
解放新聞山口版 第37号 2009年5月30日
部落解放第54回全国女性集会を5月16、17日、群馬県民会館を主会場に開き、31都府県連1031人が結集し、学習と実践交流を深めた。
女性の力で部落解放運動の前進をかちとるとともに、総選挙闘争に勝利し、反差別・反貧困の協働の取り組みを押し進めるために、各地の取り組みと課題を学び闘いをつくりだそうと二日間、活発な討論をおこなった。
初日全体会では、地元群馬県連女性部の「水平社宣言朗読」につづき、主催者・地元歓迎挨拶・来賓あいさつがおこなわれ、女性の力で部落解放をきりひらこうと盛会を期した。
基調提案を岸田中央女性運動部長がおこない、これまでの闘いの成果と課題を確認した。記念講演は朝日新聞編集委員の竹信三恵子さんから「格差社会とジェンダー」をテーマに講演がおこなわれた。
竹信さんは、格差拡大の中で、女性の貧困化が大きなウエイトを締めていることを指摘。過去最大のシングルマザー、女性に偏る低所得層、労働の規制緩和と福祉削減がいかに女性差別の上になりたっているかを指摘し、貧困問題の根本的解決のためには女性差別を解消する必要があることを訴えた。
二日目は「部落解放運動入門」や「狭山闘争」「差別事件の実態」「識字活動」「労働・福祉」など、実践報告を中心にした8つの分科会で学習と交流を深めた。来年の全女は5月15(土)~16(日)に京都市の京都会館で開催される予定。