新刊紹介 『椹野川の藍―小説・山口県水平社の夜明け』(宮本誠、解放出版社)
小説『椹野川の藍-山口県水平社の夜明け』(宮本誠、解放出版社)が出版された。『橋のない川』(住井すゑ)の山口県版とでもいうべき小説。
90年前の人間解放を求め続けて立ち上がった青年たちの熱き思いと苦悩が、胸に突き刺さり感動と涙で、あっという間に読めてしまう。
作者の宮本誠さんは元宇部市同和教育課長、教育次長。ライフワークとして部落問題をテーマに小説を書き、03年には第29回部落解放文学賞の佳作に入選。5年前の2008年に亡くなった。亡くなる直前まで書かれていた作品が今回の「椹野川の藍」であった。県水平社創立90周年を機に出版化が実現した。
★書籍の購入は解放同盟山口県連まで(083-9236-2303)